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Firebird 2.5.1から上位のサブリリースへアップグレードする場合、データベース移行の際に、gbakを使用してバックアップ/リストアを行うことを強く推奨します。これを行えない場合でも、データベース移行時には最低でも全ての複合インデックスを再作成して下さい。
Firebirdの比較的古いバージョン(ODS11.1以下)またはバージョン2.5.0からアップグレードするデータベースは、この不具合の影響を受けません。
このサブリリースでは新機能の追加はありませんが、バージョン2.5.2以降に累積した多くのバグフィックスを含んでいます。このサブリリースでの改善点はわずかで小さなものです。すなわち、
現在の接続と現在のトランザクションについての詳細情報を取得するため、SYSTEM名前空間に新しいコンテキスト変数が追加されました。
追加された変数:現在の接続についてはSYSTEM::CLIENT_PIDおよびSYSTEM::CLIENT_PROCESS、現在のトランザクションについてはSYSTEM::LOCK_TIMEOUTおよびSYSTEM::READ_ONLY。
上限の拡大:
Windows上のスーパーサーバーとスーパークラシックサーバーへの最大接続数が1024から2048に拡大されました。
外部関数(UDF)の入力パラメータ数の上限が15まで拡大されました。
エラーレポートの改善:
“使用中のオブジェクト”のエラーに関するレポートが詳細になりました。
エラーを起こした文脈を特定しやすくするため、整合性制約検証エラーメッセージのテキスト中にリレーション名が追加されました。
インデックスと制約の違反に関するエラーレポートが拡張され、問題のあるキーの値を含むようになりました。
物理バックアップ(ALTER DATABASE BEGIN/END BACKUPコマンドやnBackupユーティリティを用いるもの)で、バックアップ状態がストールドからマージに切り替わる時、メインのデータベース・ファイルの伸張が高速化されるよう改善されました。
データベースの物理バックアップ状態がストールした時のアロケーションテーブル・ロックの競合が低減されました。
fallocate()をサポートするLinuxシステム上では、ファイルサイズのより高速な拡大が可能となりました。
アロケーションテーブルが初めて読み込まれる時にアタッチメントが他をブロックすることがなくなりました。
SET STATISTICS INDEX文を実行しても同時接続中のアタッチメントがブロックされたり遅延したりしなくなりました。
スイープ終了時のlimboトランザクションのスキャンが改善されました。
エンベデッドSQL(ESQL)にUPDATE OR INSERT文とRETURNING句のサポートが実装されました。
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