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Firebird 2.5.1から上位のサブリリースへアップグレードする場合、データベースの移行の際に、gbakを用いてバックアップ/リストアを行うことを強く推奨します。これが実行できない場合でも、データベース移行時に、最低でも全ての複合インデックスの再作成を行って下さい。
比較的古いバージョン(ODS11.1以下)またはバージョン2.5.0からアップグレードするデータベースは、この不具合の影響を受けません。
Firebirdバージョン2.0.xと2.1.x向けのインストールと移行ガイド最新版の内容は、バージョン2.5シリーズにも適用できます。この文書のコピーが/doc/ディレクトリ内に存在しなくても、Firebirdのウェブサイトからダウンロードできます。
バイナリパッケージのインストールで問題が起きる可能性がありましたが、解決のためいくつかの改善が施されました。
POSIX版のインストールに適用済みの改善内容は以下の通りです。
(CORE-2195):Linux版クラシックサーバーのインストール・スクリプトが見直され、ドキュメントその他のコンポーネントの所有権とアクセス権の割り当てが改善されました。
(CORE-2392):アクティブなPOSIX版スーパーサーバー、スーパークラシックサーバー向けポートの全てのインストール・スクリプトが刷新され、これらのプラットフォーム上で起きていたGuardianに関する問題への対処が行われました。
(CORE-2626):/etc/init.d
中のスタートアップ・スクリプトは、これまでホスト・システム内の/var/run/firebird
ディレクトリと/tmp/firebird
ディレクトリの存在を考慮に入れていませんでした。スタートアップの失敗には様々なタイプのものがありますが、多くはこの欠陥に由来するものでした。
バージョン2.5とそれ以降のビルドで配布されるスタートアップ・スクリプトではこの問題は対処済みで、解決しています。
(バージョン2.5.1 CORE-3467):make installにサイレントインストール・スイッチ(-silent)が追加され、シンプルなインストールと、ビルドとテスト実行の自動化が実現されました。このスイッチを使うとFirebirdのインストールは一切プロンプトを出さずに進行し、SYSDBA用にランダムパスワードが生成されます。このランダムパスワードは、セキュリティ・データベースsecurity2.fdbと同じ配置場所にあるファイルに保存されます。
POSIXプラットフォーム上でインストール・ディレクトリの微調整に使われる標準的なconfigureスイッチの多くは、Firebirdには役立ちません。
標準的なGNUのスイッチをデフォルト設定を変更せずに機能させるのは不可能に近く、簡単明瞭とはほど遠い煩雑なものでした。これらに代わり、configure用の新たなスイッチのセットが追加され、Firebirdのファイル群のきめ細かな配置の設定が可能になりました。
ib_utilローダーも改善され、設定されたレイアウトに応じてエンジンが正しく動作するようになりました。
--with-fbbin 実行ファイルを含むディレクトリ(PREFIX/bin) --with-fbsbin システム管理用実行ファイルを含むディレクトリ(PREFIX/bin) --with-fbconf 設定ファイルを含むディレクトリ(PREFIX) --with-fblib オブジェクトコード・ライブラリを含むディレクトリ(PREFIX/lib) --with-fbinclude C/C++ヘッダファイルを含むディレクトリ(PREFIXinclude) --with-fbdoc ドキュメント類を含むディレクトリ(PREFIX/doc) --with-fbudf URFを含むディレクトリ(PREFIX/UDF) --with-fbsample サンプルを含むディレクトリ(PREFIX/examples) --with-fbsample-db サンプルデータベースを含むディレクトリ(PREFIX/examples/empbuild) --with-fbhelp QLIのヘルプを含む(PREFIX/help) --with-fbintl 国際化用ディレクトリ(PREFIX/intl) --with-fbmisc その他のファイルを含むディレクトリ(PREFIX/misc) --with-fbsecure-db セキュリティデータベースを含むディレクトリ(PREFIX) --with-fbmsg メッセージファイルを含むディレクトリ(PREFIX) --with-fblog ログファイルを含むディレクトリ(PREFIX) --with-fbglock ガーディアン・ロックを含むディレクトリ(PREFIX) --with-fbplugins プラグインを含むディレクトリ(PREFIX)
トラッカー・リファレンス CORE-2398
POSIXビルド向けに、バイナリがインストールされた場所のパスをFirebirdに正しく検出させる機能が実装されました。
現状、これは実験段階であり、配布版のバイナリでは無効になっています。これをアクティベートするには、Firebirdをソースからビルドする際に、autogen.shに--enable-binrelocを渡して下さい。
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